オレゴンプロジェクトで高重量の筋トレがされてる理由
少数精鋭で世界のトップランナーが集うオレゴンプロジェクト。
その門は非常に狭く年に1人しか増えないと言われています。
日本では元早稲田の大迫傑選手が参加されています。
オレゴンプロジェクトでは、長距離選手でも筋力トレーニングを行い、
長距離種目にも関わらず、高重量、低回数の筋力トレーニングを行っています。
その理由についてご紹介します。
筋トレを行う理由
写真はオレゴンプロジェクトに所属する選手が、高強度の筋力トレーニングを
行っている様子です。なぜ、長距離選手が筋トレを行うかというと、
綺麗なフォームを維持するためだと言います。
良いフォームは力を、効率良く前に進む力に変えることができるフォームであり、
フォームがぐらぐらしていると、余計な動きによるエネルギーの損失につながってしまいます。そのため、良いフォームを維持することに取り組むことでより前に進むことができるのです。
なぜ高強度なのか
マラソンといえば、遅筋であり普通に考えたら低重量で、高回数のトレーニングを想像します。しかし、オレゴンプロジェクトでは高重量の筋トレを行うという。
それは、レース中に疲れたときにフォームが崩れたときに使うエネルギーシステムは
Aerobic(長期的なエネルギー)やAnaerobic Glycolytic(中期的なエネルギー)ではなく、
短期的に爆発的エネルギーを供給するエネルギーシステムATTP-PCから供給されるからだという。
そして、オレゴンプロジェクト所属のゲーレンラップ(リオデジャネイロ五輪男子マラソン銅メダリスト)さんは
ATTP-PCをオリンピックリフト(パワーリフティングの競技)で鍛えています。
オリンピックリフトを一工夫
そして、トレーニングの際に行うオリンピックリフトも通常のものとちょっと違うという。それは、走るときのフォームに合わせて、少し改造したものを行うとのこと。
写真はガレンラップさんが筋トレ中の写真とランニング中の写真です。
確かに、筋トレフォームとランニングフォームが酷似しています。
オレゴンプロジェクトコーチのAlberto Salazarさん曰く、全てのトレーニングの中でもとても重要なことで、単純にウェイトトレーニングを行わせているだけではないという。
日本でも、オレゴンプロジェクトの練習方法を取り入れていけば、
海外との差が縮まるのかもしれません。